創業者世代から第二世代への世代交代

4人の園長を繋ぐ第二世代としての基盤づくりのための

​システムコーチング

事例概要

 

社会福祉法人山ゆり会 https://www.yamayurikai.or.jp/matsuyama/

 

・期間:5か月(インタビュー含む)  

・参加人数:前半(第一世代)3名 後半(第2世代)4名

・コーチ:2名

背景

 

強い存在感があり、創始者でもあり、両親でもある統括理事と理事長からの世代交代を迎え、2代目であり、息子さんでもある法人本部長からのシステムコーチングのご依頼。

 

第一世代は、現実的には世代交代を受け入れているものの、心情的には不安や戸惑いや、心理的な痛みがある。

第一世代、第二世代、従業員の皆さんにおいて、第一世代の引退に対しての戸惑いや感情的な葛藤を第一世代・第二世代がともに自覚し受け止めるプロセスが必要だった。

また、第二世代としてのビジョンを策定し、選ばれ続ける保育園としての基盤を創りを行う必要があった。

第一世代の志を引き継ぎ、その功績に十分に感謝しながら新たなビジョンを策定すること、 第一世代、第二世代、保育者・保護者・子どもたちが、気持ち良く、安心して世代交代を乗り越えることが必要だった。

<法人本部長 松山圭一郎氏 インタビュー>

 
 
 
 

1)システムコーチングを受けようと思った理由や決め手を教えてください

 
コーチングを個人では受けたことがあり、考えさせられる経験をし、効果を実感していました。
新しいメンバーたちが経験がなく、自分たちで考えて答えを導き出す思考を持っていくにあたって、コーチングを受ける経験が必要だと思っていたところ、川添さん、木村さんに出会いました。
二人に出会わなければシステムコーチングを導入することはなかったでしょう。とてもいいきっかけをもらいました。
当初は、4つの園の園長4人へのシステムコーチングを想定していて、お金がかかることなので、「やりたいと思う」と上の二人(ご両親でもある理事長・統括園長)に相談したところ、「私たち(統括園長・理事長・法人本部長)がやったほうがいいんじゃないか」という話になり、先に第一世代でのコーチングを導入しました。 統括園長・理事長がスムーズに引退するために、現状のままじゃいけないことはわかっていたので、コーチングが現状に何か変化をもたらしてくれるのでは、という期待があった。外から力を借りないと難しいんじゃないかと思っていました。

2)システムコーチングを受けて、関係性にはどのような変化がありましたか

第一世代の変化
まだまだぶつかることが多いけれど、本音をきく時間があったし、本音を言う時間があって、こういうことを考えているんだということが具体的にわかりました。
3人の関係性において、常に怒りをぶつけてきた人がそうならなくなってきて、違う関係性が生まれ始めてきました。
二人の「寂しい」という本音が出るようになって…以前は「寂しい」って言うこと自体の難しかったと思うのですけれど、意思の疎通の仕方が変わってきたように思います。
理事長先生は、当初巻き込まれると怒っていましたが、今は、冷静に調整役をかってくれるようになりました。
 
私自身、「あと、数年」と思えるようになり、親が誕生日を迎えるってことを大切にしなきゃいけないということを思うようになったことも大きな変化のように思います。
息子個人として、親の誕生日を祝いたいと思うようになりましたね。
 
プライベートなことですけれど、第一世代の夫婦の関係性にも好影響があったと思います。
家族で集まれるようになったし、初節句でみんなで集まったりもできました。
これは、二人が何か変わったからだと思うんです。
第二世代(4園の園長先生)の変化
お互い関係性すらスタートしていない状態から、立場の違いやお互いの考えの違いが理解できたことが大きな変化です。 4人が塊(チーム)として機能しだしたのだと思います。
LINEグループができて、ヘルプやSOSが気軽に出せるようになってきました。
プライベート含めてお互いの事情もわかってきて、大胆な施策も計画できるようになってきました。
それぞれの長となってからの課題もわかってきて、私も上司として、本人の本音や気持ちも考慮しながら、舵取りができるようになったと思います。
 
ここまでの関係性を作ることにおいては、システムコーチングによって、相当の時間の短縮ができたんじゃないかな、と思っています。
やっていなかったら、1年経ってもダメだったかもしれません。
コーチングをやっていなくて、私が一人で引っ張って行って、前ばかり見ていたら、他の3人にとっては(ついて来ることが難しく、気持ちを無視した)残酷なことになっていたかもしれません。
3人の新ビジョンに対する思いが出てこなかったら、現状を見ないまま、彼女たちをひきずっていっていたかもしれない。
 
今は、上(第一世代)と意見が違うようなことがあった時にも、4人でチームとして対応できるんです。
深刻な話も、軽くできるようになりました。
一人では抱えきれない問題も、4人なら軽く持てるっていうのがいいですね。
 

3)印象深いセッション、よく覚えているセッションは?

 
一番辛かったのは、第一世代のセッションで、二人を目の前にして感謝する場面でした。感謝しても「感謝してない」って言われて…。
その人の世界観を体を使ってポーズで表すことで、互いを深くわかり合おうとするセッションも印象的でした。
 
第二世代では、ペーパーコンステレーション(互いの関係性を図で表現したもの)を開示しあったことが印象的でした。
4人の関係性について、それぞれの本音を出したあの導入は、とても、ハードルが高かったけれど、それができたことが大事だったと思います。
 
また、それぞれの世界観を国に見立てて、それぞれが体験したワークも印象的でした。
3人の園長が、園長でもあり、経営者でもある自分の国に入って、立場に入って考えてくれたこと、その役割が重たいんだと実感してもらうことができました。
あの場面から、3人の園長から経営者として尊重してもらえるようにもなったと感じています。
 
セッションごとに、宿題をタイミングよくもらっていたのも助かりました。 4人で宿題をするタイミングをすり合わせるプロセスも必要なことでした。 宿題をするにあたって、お互いの家庭の内情とか、普段なかなか聞きにくいところを聞き合うきっかけにもなりました。 

4)保育園の笑顔についてどう思いますか

 
日本に保育園の人たちの気持ちや立場に寄り添ってコーチングセッションができる人たちがいるのかわからないのですが、とても貴重な存在だと思います。 もっともっとみなさんに知っていただきたいなと思う。 出会えて良かったです。
お二人からのアプローチをもらったことも感謝しています。
新年度に新園長たちを迎える体制を整えられて良かったし、保育園の笑顔のお二人に出会わなかったらどうなっていたんだろう?と感じています。 マネジメントとしての一つのヒントや仕事に活かせることも勉強させてもらったと思っています。

5)どんな保育園に勧めたいですか

 
世代交代などの同じような悩みを抱えた園。 離職率が高い園。今は保育士不足で定員割れしている園も増えています。入ってくる人がいなければ、出ていくことを押さえなきゃいけない。 その手立てがないのであれば、お二人のような方に入っていただいて、システム(関係性)を作っていくことができるのであれば、それはいいことだと思うんです。
うちはたぶん他より悩んでいない方だと思いますけれど、人間関係に悩んでいる園は本当に多い。
こういうセッションは、自分をさらけ出さなきゃいけないから勇気がいると思うんですけど、そこに踏み込めるかどうかは、その園次第だと思うんですね。
こういうサービスを導入できるところが残っていくと思います。
例えば、いくつかある園の園長の方針がバラバラだという園とか、現状に満足していないけれど、変えたいと思っている人、手詰まりの人、孤独な人、園に自分の居場所がない経営者そんな園にも必要だと思います。

6)システムコーチングを受けようか迷っている保育園さんにコメントをどうぞ
「必ず光が見えてきますよ、辛いけど。 だからやってみたら、でも決めるのはあなたです。」


 

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